《解説》
右に写っている白くて四角い車がバス
真ん中にオジサン
ボンネットだけ見えている白い車がパトカー
見た目で人を判断してはいけないのですが・・・このオジサン、見るからに怪しげです。
古ぼけた外套(このオジサンの場合、コートより外套という表現がピッタリのように思います)、頭にはバンダナ、ボサボサのロン毛、モジャモジャの髭。
危ないオーラが漂っています。
実は、このオジサン、見た目だけでなく行動も怪しげでした。
オジサンは路線バスの真ん前に立ちはだかって、両腕を広げ、何やら大声で喚いていたんです。
1分経過、2分経過・・・オジサンは喚き続け、バスの前から一歩も動きません。
バスに恨みでもあるのでしょうか?
当然、バスは立ち往生。
実はここ、信号のある交差点。
バスの後ろには長い車の行列が出来上がりました。
後続車からは、信号が青になったのは見えるけど、バスの前にオジサンが立っているのは見えません。
このような場合、日本人なら1,2回短くプ、プっと鳴らすところですが、アメリカ人は何事においても派手好き。
思いっきりクラクションを鳴らします。
ブーーーーーッ、プーーーーーッ、ファーーーーン。
「青だぞー!」
「早く行けよーッ!」
「何やってんだよー!」
とばかりに、周囲一帯に長押しクラクションが鳴り響きます。
でも、オジサンはひるみません。
逆に、ますますエキサイトして怒鳴っているようにさえ見えます。
・・・これから、どうなるんだろう?・・・
・・・銃乱射事件とかに発展しないといいのだけれど・・・
なんて怯えていたら、タイミング良くパトカーが通りかかりました。
(もしかしたら誰かが通報したのかも)
・・・大乱闘逮捕劇が見れる?・・・
不謹慎にも心がちょっと躍ります。
でも、期待は裏切られました。
お巡りさんが二言三言オジサンに声をかけると、オジサンはすぐに退散しました。
オジサン、案外、気が弱い?
そうではなくて・・・
アメリカの警察官の権威は、日本とは比べ物にならないくらい強いそうです。
下手に逆らうと、とんでもない目に会うらしい。
オジサンはその辺のところだけは、よーく理解していたようです。
これにて一件落着。
でも・・・オジサンは何を訴えていたのだろう???
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