アメリカから日本に帰るときのお土産って、ホントーに悩みます。
『コレッ‼』ってモノがないんだよね。
料理好きな友達へのお土産として選んのが、こちらのサフラン。
日本で買うとバカ高いけど、アメリカで買うとチョイ高いくらいで買えるから。
左側はトレーダージョーズのもの。
ガラスビンとコルクの蓋がかわいい。
右側はマコーミックのもの。
このマコーミックのを買うとき、ちょっとしたドラマがありました…
一年前、帰国した駐妻友達からメールがきまして…
『マコーミックのサフランを一つ買ってきて!』
と、銘柄指定のご注文を承ったわけです。
実はこの方、偶然にも私の高校の先輩でして、先輩の言うことには絶対服従‼
(((なんとしてもマコーミックを手に入れねば!)))
気合いを入れて、近所のStop&Shopに乗り込みました。
マコーミックの棚に直行し、上の段から順番に探したけれど、
ない‼
再度上から順番にトライ。
今度は目を皿にして探してみたけど、
ない‼‼
やばい(汗)。
もう一度、今度は気分を変えて下の段から。
目は…大皿にするしかないな。
ない‼‼‼
そんなはずないのに。
冷や汗が滝になり、目がお盆になりかけた頃、ただならぬ気配(殺気?)を感じたのか、店員さんが声を掛けてきた。
「何かお探しですか?」
「マコーミックのサフランが欲しいの。」
店員さん、私と全く同じ手順で探し始めた。
目は徐々に大きくなり、汗はだんだん多くなり…。
側で見ている私がドライアイと脱水症状を心配し始めた頃、通りすがりのオバチャン登場。
「何を探しているの?」
「マコーミックのサフラン。」
「あー、知ってる!」
なにッ⁈
救世主登場か?
色めき立つ私と店員。
「サフランってすご~く高いのよね。」
はぁ…
私だって高いのは知っている。
今、知りたいのは『どこにあるか?』ってことなんですが…。
このオバチャン、口も出すけど手も出す人のようで、一緒に探し始めてくれた。
総勢3人の捜査員を投入し、スパイス棚ローラー作戦を展開すること数分。
ついに犯人の足取りが!
捜査員B(店員)が一つのビンを手にして叫ぶ。
「あった!サフランだ‼」
捜査員C(オバチャン)がチラ見して言う。
「それはサフランじゃあないわ。
サフランっていうのは赤いの。
そのビンの中に入っているものは白いじゃない。
だから、違うわ。」
さらに追い打ちをかけるように、捜査員A(私)が言う。
「私が欲しいのはマコーミックのサフランなの。
マコーミックのスパイスは赤い蓋。
それは黒い蓋だからメーカーが違うわ。」
残念そうな捜査員B。
可哀想だけれど、誤認逮捕をするわけにはいかない。
だって、先輩の命令なんだもん。
厳命なんだもん。
警察はいつでも正義の味方なんだもん。
てな訳で、ローラー作戦再開。
捜査員の誰もが迷宮入りかと思い始めた頃、キレ者の捜査員D(ベテラン店員)登場。
捜査状況を説明すると…
瞬時に一つのビンを指さした。
それは、さきほど捜査員Bが差し出したビン。
すかさず、捜査員たちが抗議する。
「サフランは赤いはず…」
「マコーミックではない」
キレ者捜査員は答えた。
「よく見てごらん。
この中にはサフランが白い紙に包まれて入っているんだよ。
だから、パッと見、白く見えるけど、中身は真っ赤なサフランさ。
そして、ここを見てごらん。
マコーミックと書いてあるだろ。
マコーミックのスパイスは赤い蓋が多いけど、黒い蓋のものもあるんだよ。」
さすがはキレ者…目の付けどころが違う。
と言うより、私たち3人の目、揃いも揃ってふし穴だな。
↑↑↑なーんてドラマが2週間ほど前にございました。
ドタバタ劇の末、手に入れた《マコーミックのサフラン》、明日、先輩に届けます。
先輩が喜んでくれますように!
無事にミッションが終わりますように!