嵐で巨木がバキバキと倒れた結果、電線が切れ、ニューヨーク州ウエストチェスター地区やコネチカット州グリニッチ周辺は大停電に見舞われました。
幸い我が家は事なきを得たのですが、友達の家は軒並み停電。
数時間の停電ではありません。
停電は5日間も続きました。
停電すると明かりがつかなくなる。
夜は真っ暗。
その程度のことは、私にもわかっていた。
でも、それだけじゃあないんだよね・・・。
停電の恐怖① 『寒さ』
春めいて来たとはいえ、ここコネチカットはまだまだ寒い。
夜は5℃以下に冷え込む。
暖房無しでは、かなり寒い。
電気による暖房はもちろん効かなくなる。
それだけではなく、ガスやオイルによる暖房も効かなくなった。
燃料はガスやオイルでも、家中の暖房を循環させているのは、おそらく電気なんだと思う。
友達は、
「ありったけの布団をかけても寒くて寝れない。」
と言っていた。
停電の恐怖② 『通信手段』
電気がないと、家の電話が使えない。
パソコンのメールも使えない。
頼りの綱は携帯電話のみ。
その携帯電話も、充電が切れたらおしまい。
停電の恐怖③ 『給湯』
シャワーからお湯が出なくなる。
他にもいろいろ不便なことがあったと思う。
炊飯器が使えないからゴハンが食べられないとか、洗濯ができないとか・・・。
細かいことを言ったら限がないくらい、いろいろ。
幸運にも(本当に幸運としか言いようがない)停電の難を免れた我が家は、即席の緊急避難所。
暖を取りに来る人、携帯の充電に来る人、ゴハンを食べに来る人、メールの確認に来る人、洗濯に来る人etc. 連日連夜の大賑わいでした。
そして、昨夜ようやく友達全員の家で電気が復旧した。
よかったね、おめでとう!!!
本当にお疲れ様でしたm(_ _)m。
電力会社は必死で復旧作業に当たってくれた。
友達の家の近所では、夜中の2時まで工事をしていたとか。
(そんな時間までアメリカ人が働くなんて信じられない!)
工事の人手が足りないので、カナダからも応援の人が来てくれたらしい。
にもかかわらず、5日間も停電が続いたのは何故か?
それは、電線が切れた箇所があまりに多かったから。
前回のブログで書いたように、街中のそこかしこで木が倒れ、その木が電線を切断したのだ。
倒れた木を撤去し、電線をつなぎ合わせる作業には、時間がかかる(友達の家の前の作業は、4時間近くかかったという)。
それが何十箇所、何百箇所とあったのだから、大変だったんだと思う。
電力会社は優先順位をつけて、作業にあたっていた。
どんな風に優先順位をつけたのかは不明。
復旧の様子を見る限り、公共の施設、住宅が多いところなどが先に修復されていたような気がする(真偽のほどは不明だけど)。
ま、いろいろあったけど、これで一安心。
めでたし、めでたし!
・・・と思っていたら、さっき我が家が停電した。
家中、真っ暗。
隣の家も真っ暗。
えっ?えっ?えっ?
みんなの家の電気が復活したと言うのに、なんで今頃になって我が家が停電するの?
嵐で弱っていた木が今になって倒れて、電線を切っちゃったのかなぁ?
『どんな人の人生も最後には辻褄が合う』って聞いたことがあるけれど、電力も辻褄(帳尻?)が合うものなの?
がーーーん。
とりあえず、懐中電灯とろうそくの火で晩ゴハンを食べた。
リオは
「キャンプみたいだね。」
なんて、お暢気なことを言っていたが、私はそれどころではない。
もしも明日の朝までに直らなかったら・・・
我が家のコンロは電気だから、
調理は鍋用の卓上コンロでするしかない。
朝一番で、コンロ用のガス缶を買い足しに
行かなければ。
それと懐中電灯用の乾電池、ロウソクもろもろ。
冷蔵庫の中身も整理しなければ。
アイスクリームだけは解ける前に食べちゃおう。
今ならまだボイラーのお湯が温かいから、
早いうちにシャワーを使ったほうがいい。
明日には冷たい水しか出てこないだろうから。
まずい、昼間、携帯の充電をし損ねた。
携帯の電池はあと、どのくらいもつだろう。
ゴハンを食べながらアレコレ考える私。
・・・と、突然、明かりがついた!!
たった30分の停電だった。
たった30分の停電でさえ、結構焦り、気持ちがドンヨリした。
これが5日間も続いたら・・・心身ともに疲れ果てると思う。
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