昨日の夜、晩ゴハンの支度をしていたらドリから電話あり。
用事があるから電話してきたはずなのに、
「あの~・・・」
と言ったまま黙りこくる。
こうゆう時は大概ろくな用事ではない。
自然と私の声も険しくなる。
「何?! 言わないと分からないよ。」
ドリ、おずおずと切り出す、
「あの~・・・
電卓を持ってきて欲しいんだけど。」
「いつまでに必要なの?」
「今日中に。」
時刻は6:00過ぎ、ドリは8:30から寮のスタディーアワー(強制的勉強時間)が始まるから、届けるなら今すぐ行くしかないじゃん。
「あー、もうッ!
月曜日、寮に戻るときなんで持っていかなかったの?
だいたい、何のために電卓が必要なの?」
「持って行くの、忘れた。
明日、数学の試験があって、その時に使うの。
面倒くさい小数の計算とかいっぱい出るから。」
『試験』と聞いたら、放っておくわけにもいかない。
「わかった、持って行くよ。
で、電卓はどこにあるの?」
「わからない。」
ガクッ・・・どこにあるか分からない電卓を探して寮まで届けろと言うのかい?
それからしばし電話口でガミガミ文句を言いながら、家の中を探し回り・・・なんとか電卓発見!
「今から行くから!」
ブチッと電話を切って、車に飛び乗り、寮にひた走ること15分。
ドリに電卓を手渡し、別れ際に、
「ここまでして、点数が悪かったらタダじゃおかないよッ!」
とキツーク言い渡しておきました。
今頃、試験中かしら?
しっかり頑張れよ!
日本では数学の試験のときに電卓を使うなんて信じられないと思いますが、アメリカでは普通のことです。
現地校の『学校に持ってくるものリスト』の中に、電卓が入っているくらいですから。
(リオの場合は《グラフ表示機能付きの関数電卓》という指定がありました)
日本の数学の問題と言うのは手計算を前提にしているので、数字が工夫されていて最後はキレイな答えが出るように作られています。
対してアメリカの問題は計算機の使用を前提に作られているので、数字は適当、答えはメチャクチャ面倒な値になることもしばしば。
(その代わり、有効桁数については日本よりずっとしっかり勉強するのですが)
こんな背景の違いがあるので、アメリカの数学の問題を手計算で解こうとすると、計算だけでとんでもない時間がかかってしまいます。
ため息が出そうに桁数の大きい掛け算・割り算・・・もろもろ。
電卓無しでは太刀打ちできません。
アメリカの方が現実的、実用的な感じもしますが、学生時代くらいは自分で計算して欲しいなぁと思う私。
計算って、脳トレ、ボケ防止にもなるし・・・。
私個人としては、すっきりキレイな答えが出る日本の数学の方が好きです!
心配なのはリオのこと。
3年間も電卓頼りの数学をやってきて・・・計算力、落ちているだろうなぁ。
高校入試のとき、電卓は使えないんだよ。
このことを指摘すると、リオは、
「大丈夫だ!」
と言うのですが・・・私には根拠の無い自信にしか思えません。
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