2011年3月9日水曜日

真夜中の訪問者

草木も眠る丑三つ時のことでございます。

突然、愛犬ブウが激しく吠えはじめた。
耳をすますと、コンコンコンと玄関をノックする音。
これは、かなり恐ろしい状況であります。
真夜中の訪問者といったら・・・強盗ッ?!
アメリカだからね、拳銃を持っている可能性だってある。

夫、用心深く様子を見に玄関へ。

ドアの向こうから男性が
  "Call 911 !!" (911に電話して!!)
と言っている。

911はアメリカの緊急電話。
911に電話すれば、救急車だってパトカーだって消防車だって呼び出せる。

夫が事情を聞いたら、車が動かなくなったから911に電話して欲しいと言っているらしい。
確かに家の前の道に車が1台止まっているのだが・・・。
   ((( うーん、
     このような場合、普通はAAA(日本のJAFみたいな団体)に
     電話するんじゃないかい? )))

夫、リビングの窓をほんの数cm開けて、男性に家の電話を渡す。
  「自分で電話しろ!」

男性、受話器を受け取ると、どこかに電話してあーだ、こーだと話をして、電話を返してきた。
(あとで履歴を調べたら、本当に911に電話していた!)
で、そのまま自分の車に戻っていった。

夫、「寝る!」と言って寝室へ。
私、ことの成り行きを見届けるべく、窓にへばりつく。

電話から5分後、巨大な消防車が到着。
   ((( なんで消防車なんだよ?! )))
突然、消防車の横に付いているバカみたいに明るいライトをピカッと灯し、消防署員が数人降りてきて男性から事情聴取。
それから、車のボンネットを開け、ドアも開け、トランクも開け・・・やおら作業開始。
   ((( なんでどこもかしこも開け放すんだよ?! )))

消防車に遅れること10分、パトカー到着。
警官は男性の顔に真正面から懐中電灯の光を当てる。
  ((( あー、まぶしそう! )))
それから事情聴取。
事情聴取の間中、懐中電灯の光は男性の顔を照らしたまま。
  ((( 目に悪そう。
    消防車のライトがすっごく明るいから、
    懐中電灯なんて要らないはずなのにねぇ。
    これはお約束事なんだろうか?? )))
事情聴取が終わると、警官はパトカーに戻り、車の中から消防署員の作業を見学し始めた。
手伝う気なんてさらさら無いらしい。
きっと役割分担がハッキリしているのね。

30分後、作業を終えた消防車撤退。
続いてパトカー撤退。
最後に男性の車撤退・・・ちゃんと自力走行してました!!
消防署員が車の修理をしたみたいです。

こちらが事件現場の写真です ↓↓分かりにくい写真だけれど・・・
ピカッと光っているのが消防車についている照明。
照明の左右に写っているのが巨大な消防車。
消防車の手前が男性の車。


アメリカの911って本当に緊急電話なのね。
緊急事態なら何でも(車が動かないなんて場合でも)対応してくれる。

とってもビックリいたしました。


真夜中の訪問者に対応した夫は勇気があると思います。
だって相手が悪い人だったら殺されちゃうかもしれないんですよ。
また真夜中に他人の家をノックした男性も勇気があると思います。
アメリカでは真夜中に他人の家をゴンゴンノックしたら、家人に拳銃で撃たれても文句を言えないそうです。
まあ、今回はお互いにマトモな人同士だったから血を見ることもなかった訳ですが・・・よくよく考えてみると怖い国です。

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