原子力安全・保安院が核燃料の『溶融』を認めたらしい。
(これまでは『損傷』と言っていた)
核燃料の『損傷』と『溶融』・・・普通に考えれば文字通りの違いなんだろうけれど、いまいちスッキリしない。
どんな違いがあるのだろう?
保安院の定義によると、炉心の壊れ具合によって次の3段階に分類される。
① 炉心損傷
燃料棒の表面を覆う金属製の被覆管が熱で傷つき、
内部の放射性物質が放出される
② 燃料ペレットの溶融
燃料棒内部にある燃料を焼き固めたペレットが溶けて崩れる
③ メルトダウン(炉心溶融)
溶けた燃料棒が原子炉下部に落ちる
今の状態は、『燃料ペレット溶融』だとか。
つまり、燃料ペレットは一部溶けているけれど、下には落ちていない、燃料棒そのものの形は崩れていない、そんな状況。
ムムム・・・分かったような分からないような・・・
これをきちんと理解するためには、
燃料棒の構造を知る必要があるじゃん。
また調べてみます。
分かったら報告します。
(調べました→燃料棒とは?)
ったく、一つ調べると、また一つ分からないことが出てくる。
いつまで経っても埒があかない・・・イタチごっこだな。
さて、今回のこの報道は原子力安全・保安院からの発表です。
保安院は
『燃料ペレットの溶融は起きたが、メルトダウンではない』
と言っているわけです。
これに対し、原子力安全委員会は
『圧力容器の底に小さな穴が開き、溶けた燃料の一部が
格納容器内に流れ込んでいる可能性がある』
と言っています。
つまり、メルトダウンが起きた可能性があると・・・。
東電は・・・
『1号機で70%、2号機で30%、3号機で25%の
燃料が損傷した』
と発表したきり音沙汰なしです。
今のところ溶融という言葉は使っていません。
何故、三者(保安院、原子力委員会、東電)の見解が異なるのか?
国を揺るがす一大事が起きているのですぞ。
連絡を密に取り、連携しなくて、どうする?!
せめて、発表は一本化してくれ。
国民は(少なくとも私は)混乱してしまいます。
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