2011年4月20日水曜日

原発 ホウ素の働き

福島原発ではメルトダウン→再臨界を防止するため、原子炉にホウ素を投入しているという。
ホウ素はなぜ再臨界を抑えられるのか?
私は専門家ではないので、難しいことは分からないけれど、分かった範囲でまとめてみたいと思います。

まずは通常、原発内で起きていることから・・・。
原発はウランの核分裂を利用してエネルギー(熱)を得ている。

ウランが核分裂すると、中性子が発生する。
このときエネルギー(熱)が発生する。
 ↓
中性子は他のウランに吸収され、核分裂を誘発する。
(85%の確率で核分裂するそうです)
 ↓
このように発生した中性子が次々と周囲のウランを核分裂させる。
 ↓
あとはこの繰り返し・・・核分裂の連鎖反応。
 ↓
巨大なエネルギーとなる。

   (((花火がたくさんある所で一つの花火に火をつけると
     火の粉が飛んで、次の花火が燃え始め、
     次から次へと燃え広がるのに似ているかも・・・)))


さて、ここにホウ素を投入すると・・・。
ホウ素には中性子を吸収する働きがある。

ホウ素を投入する。
 ↓
ホウ素が中性子を吸収する。
 ↓
中性子の数が減る。
 ↓
連鎖反応が抑えられる。

   (((ホウ素っていうのは、
     花火の火の粉を消す水のようなものかも・・・)))

私はこんな風に理解しました。
どうでしょう?

花火なら花火そのものに水を掛けちゃえば、燃えなくなるんだけどね。
ウランの場合はそうはいかない。
どんなにホウ素をかけても、ウランそのものの力は衰えないんだよね。
抑えられるのは誘発剤の中性子(花火で言えば火の粉の部分)のみ。
ホウ素は暴走を抑えることは出来るけれど、根本的な解決策ではありません。

ウランそのものをやっつける何かいい手がないのかな?

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